2014-12-13 23:00:47
三浦弘行 vs. 郷田真隆 王将戦
前にも答えたと思いますが、もう1度答えます。
まず、木村定跡は先手良しが定説です。ですから後手は木村定跡にならないように組むことになります。木村定跡にしないために22玉を上がらないことを考えました。今の、玉が79.31での同型から先手が88玉とした瞬間に65歩と仕掛けます。その変化が後手をもって不満がないので、先手も88玉とは上がれず79.31での同型から仕掛ける升田定跡が指されるようになりました。これは最近では竜王戦でも現れましたし指されている形ですね。
そして、同型は後手不利とされていた時に早く33銀と上がり、42金右とする形が出てきました。33銀とされたときに先手が先後同型にしたいなら25歩とするしかありませんが、42金右とされ結局48飛と回ることになるので、25歩とはつかずに48飛となり、この局面が出てくるわけです。
つまり、後手が木村定跡および升田定跡の形を避けているときにこの形は出てきます。
長文失礼いたしました。
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