2018-09-08 06:39:11
近藤誠也 五段 vs. 藤井聡太 七段 新人王戦
【局面A】に至る手順にも変化がある。
▲3一金に玉が逃げる手→2ケ所
▲3一とに玉が逃げる手→2ケ所
▲3二歩に玉が逃げる手→4ケ所
▲3三歩に玉が逃げる手→5ケ所
▲3一金と打ち込んでいった手に対して△5二玉と逃げる手は▲8二竜△6二金▲4一角△6一玉▲8一竜で詰み。後手は持ち駒を使い切っていて竜の王手にも歩が利かない。△5二玉の手で△4二玉も▲3四桂があり、桂は上記の詰みに関係ないので同様に詰む。
結局後手は▲3一金に逃げる事ができず△同金▲同とまで進む。ここで後手に△3一同玉と取らずに△4二玉と逃げる手がある(△5二玉は簡単な詰み)。それには▲8二竜の一回王手が分かりやすい。△4二玉▲8二竜△6二歩(△6二金引はもっと早い)▲3四桂△3一玉▲1三角△4一玉▲4二金△同銀▲7一竜と竜が参加しては詰み。
という訳で後手は▲3一とも△同玉と取るしかない。
▲3二歩の王手に対して玉が逃げる手もある。まず△2一玉は▲3一金以下3手詰め。△2二玉は▲7七竜として△同角成に▲1一角△3二玉▲7七角成として馬を抜いてしまう。その局面を【局面B】とする。【局面B】は【局面A】よりもハッキリ先手勝ちかも知れない。
▲3二歩に△4一玉と逃げる手には▲3三桂打△5二玉▲4一角△4二玉△7七竜で先手勝ち。ただ▲3三桂打に△4二玉の変化は王手が続かないので先手負けかも。
▲3二歩に△4二玉と逃げる手には▲3三角△同角▲同桂成△同玉▲7七竜と無理やり角銀を除去する。その局面を【局面C】とします。これは【局面A】【局面B】と比べて先手は駒損していて自信がない展開かもしれない。
▲3三歩に対して△4二玉と逃げる手には▲7七竜と銀を取り△同角成に▲3一角△4一玉▲3二銀△5二玉▲6四桂以下詰み。
▲3三歩に対して△4一玉と逃げる手が先手の勝負手をことごとく消している逃げ方なので後手としては最有力の手段かも。
▲3一金に△5二玉→詰み
▲3一金に△4二玉→詰み
▲3一とに△5二玉→詰み
▲3一とに△4二玉→詰み
▲3二歩に△2一玉→詰み
▲3二歩に△2二玉→先手勝勢
▲3二歩に△4一玉→後手勝勢
▲3二歩に△4二玉→形勢不明
▲3三歩に△4二玉→先手勝勢
▲3三歩に△4一玉→後手勝勢
△8六歩と叩かれた手まで戻って▲7八竜と引く変化も意外に有力なのかも知れません。▲7八竜は△1九飛成▲6九歩△7七銀が怖い手。これは▲7九竜と逃げても▲5八竜と逃げても放っておいても▲6九竜がある。△7七銀には▲7九金と埋めてどうか。よく分からない展開になりそうです。
というわけで結論は「よく分からない」です。
足長 a6db7e85