2017-09-25 12:06:46
佐々木勇気 五段 vs. 木村一基 八段 王将戦
後手玉は3手スキ(▲5六香、▲5一香成、▲4一角以下詰み)つまり詰めろをかけることができるのに最短先手が2手かけなければならない。
先手玉は1手スキつまり詰めろがかかっており(△7八金以下▲同金△同龍▲同玉△6七金▲8九玉△7八金、また先ほどの投了図の詰めろから△7八金以下▲同玉△6八龍▲同角△6七金▲6九玉△5八金打▲7九玉△6八金寄▲8九玉△7八金寄で詰みです。)
先手が投了図から▲同金左と金を取っても後手玉に詰めろがかからず悠々に△同歩成として次に後手が△7八金以下先手玉詰みで先手が後手の攻め駒と交換して詰めろを外すことはできません。
投了図から▲6九歩でも先ほどの最初の詰めろと同じ手順で詰むので受けはありません。
人同士の対局ではほぼありえないですが存命を図って投了図から▲9七歩では普通に△5七龍で香車を取られ先手の望みは絶たれます以下▲同金は△7八金▲9八玉△8八金▲同角△9七歩成▲7九玉△7八金で詰みます。
後手のカナゴマの重圧が厳しく。先手は攻め受けどちらの要素においても希望がないので投了を決断せざるをえないということです。
投了王 f877328a